ほどよい堅さ、ネバリが欲しいならパルミチン酸(C16H32O2)を

パルミチン酸


3番目に多く含まれる脂肪酸であるパルミチン酸も皮膚の保水に大きく貢献できる成分です。
パルミチン酸は飽和脂肪酸に属しますから、バターやラードのように、室温では固形です。皮膚などに乗せるとベタベタした油脂です。
パルミチン酸を多く含むオイルとしては、パーム油があります。また少し割合が減りますが、コメヌカ油にも含まれています。
パーム油は保湿効果が高いので、様々なスキンケア商品の材料になっています。また、食品としてもスナック菓子などの揚げ油に使用されていて、パーム油自体はスーパーに並んでいなくとも、自然に生活の中で出遭う機会の多い油脂です。

[パルミチン酸含有量が多く、パルミチン酸による効果が狙えるオイル]
・パーム油(パーム核油です。ココナッツオイルとは異なります)
熱帯地方に生息するパームやしの果実から取られたオイルです。


・コメヌカ油
米の胚芽部分に含まれるオイルで、米を精米する際に取り出したものです。
熱や酸化に強く、揚げ物用に業務用の食用としても多く用いられています。
パルミチン酸が多いのが特徴ですが、オレイン酸も多く含まれ、スキンケア用としても広くしようされています。


・ラード(豚脂)
豚の脂で、常温では固形です。飽和脂肪酸が多いので、ベタつきますが、動物性なので、植物性オイルよりも、浸透成分が長く留まってくれる感触があります。
豚は、脂だけでなく、コラーゲンなどにおいても人間のそれを似た組成をもつものが多く、美容分野においてもよく用いられる原料です。


・ヘット(牛脂)
牛の脂です。


オーナーのおすすめ
パルミチン酸はかたいオイルなので、軽いオイルに加えたり、あとは極度の乾燥肌をパックする感じで用いられることがほとんどです。保湿目的でパルミチン酸を主役として選ぶなら、コメヌカ油、すなわちライスオイルが一番おすすめです。γオイノールという成分もあり、大変しっとりさせてくれます。